悪くないのに謝る場合に、何に対して謝るのか?

考え方

夫婦など近い人ほどケンカをしてしまうことがある。ケンカの原因が価値観の押し付け合いなど、どちらか一方が不快になったわけではなく、お互い同様に不快になった場合に、一方のみが謝罪しなければいけないのだろうか?

感情的になったり、ミスをしたり、暴力を振るったとしたら謝罪して当然だと思う。ただ、「私の価値観はこれだからこうして」「僕の価値観はこれだからこうして」というお互いの価値観の押し付けや、否定しあいだとどうだろうか。

相手だけではなく、自分も傷ついている。お互い様ではないのだろうか?


なぜ謝罪しなければいけないのかの理由を考えていると、「理屈屋」「頭でっかち」という人格を否定する言葉で罵倒され、「そんなこと言っていないで謝罪するべき」と言われるが、


そうであれば、なぜ相手は謝罪してこないのだろうか?


自分だけが傷ついた被害者だと勘違いしてしまうのはなぜなのか?どちらも相応に嫌な思いをしている。


被害者意識しかできず、相手にも嫌な思いをさせていることまで考えを及ばせることができないから、こちらがしょうがなく謝ってあげるしかないのか?でもそれは本質的な解決になっていないし、違うと思う。

謝罪の重要性を考えてみる

自分は悪くないから謝らないという姿勢を今後も続けていくのでは、今後もケンカは止まず、幸な生活を手に入れることはできないと思う。


だからといって、悪いと思っていないのに、強制的に謝罪させられるというのは、ストレスや恨みが募るだけで、その怒りはどこかにはけ口を求めるしかない。


「あのとき、お前は俺に謝らせたよな」「あのとき謝ったんだから、今度はお前が謝れよ」という感情につながってしまう。今後、謝罪を強要するブーメランの大元にしかならない。


自分の価値観に沿うように、謝罪することの正当性を、表面的ではなく潜在的に納得することが大切だと思う。

謝罪するべきでない状況もある

「謝罪しなければいけない」という考え方がそもそも間違っている。


やるべきことは現状を改善すること。その一つの手段として「謝罪」がある。必ずしも謝罪をしなければいけないわけではない。


悪いとも思っていない人に、とりあえずの「ごめんなさい」を言われても受け入れることはできない。「何が?」と聞き返した時に、「いや、なんとなく」「とりあえず謝っておこうかと」では現状は改善しない。つまり、謝罪しなければいけないどころか、謝罪するべきではない状況もある。

現状を改善するために何ができるか?


では、現状を改善するために何ができるか?それは、真摯に現在直面している問題について考えること。


なぜそうなったか?何が原因だったか?再発を防ぐために何ができるか?


そして、「振り返ってみて、あの時は〇〇が原因だと思いました。今後は△△していきたいと思います」と自分が思ったことを率直に伝えればいい。


確かに、謝罪は一切していない。だが、真剣に考えた誠意は相手に伝わる。そして、自分の心にも嘘をついていないので、変なストレスが溜まることも、自尊心が傷つくこともない。


まとめ


ケンカというのは一方のみが「悪い」や「被害者」ということはほぼない。どちらもが不快な思いをしている。


ただし、「自分は悪くない」「相手が謝るまで謝らない」という姿勢では、現状は改善しない。そして、そういった感情があるうちは夫婦円満や、幸福な人生を歩むことはできない。


自分の中に「悪くない」という気持ちがあるのであれば、謝罪する必要はない。いや、謝罪してはいけない。それは現状を改善しないどころか悪化する可能性がある。


やるべきことは、なぜそうなったか?何が原因だったか?再発を防ぐために何ができるか?を考えて、

「振り返ってみて、あの時は〇〇が原因だと思いました。今後は△△していきたいと思います」と自分が思ったことを率直に伝えること。

負の連鎖のループを断ち、現状を改善できるプラスのループを行動として子供に示してあげることが、大切な子供のために親としてできることでもある。

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